『まことにあなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』(マタイ 25:40)

 みなさまお元気ですか?日本は、まだまだ寒いことでしょう。こちらもカーディガンが必要ですが、少しずつ暖かくなっています。病院の庭では、コスモスが満開です。

 12月の3週間を日本で過ごし、バングラデシュに戻ってきたのは、12月27日。その翌日手術室の私のところにやけどのおばあさんが紹介されてきました。クリスマス前に料理をしているときに転んで背中と右脚の広い範囲に受傷。家族がいないので、6日たって近所の人に連れられてきました。汚いかさぶたに覆われたやけどの範囲は広く、やせ細った80歳のおばあさんが生きているということ自体が驚きです。同時に、上記のみことばを思い出し、この人はイエスさまにちがいないと思ったのです。

 その日から腐った皮膚を少しずつ取り除く作業が毎日続きました。体力があれば、全身麻酔をして一挙にきれいにすればいいのですが、咳もしており、麻酔をかけることや、出血量が多くなることで、もっと全身状態が悪くなることを恐れました。付き添いは、近所のひと、食事も近所のひとがさしいれてくれました。最初は、ベランダのベッドにいたのですが、付き添いの人も寒くて風邪をひいているので、個室に無料で入れてもらいました。輸血が必要だったのですが、チャプレンが血液を提供しくれる人を探してくれました。

 10日ほどするとずいぶんきれいになり周囲から皮膚が出てくるようになりました。そんな時に大量の下血。毎日のストレスと鎮痛剤のせいで潰瘍をつくったのかもしれません。貧血はかなりひどく、献血者を探しましたが、今回は見つけられません。数日後、近所の人がお金を出して血液を買ってくれました。でも体力は落ちてしまっており、口から食べられる量が減っていました。それでも何とか持ちこたえてほしいと思っていたのですが、入院後1か月弱の朝、血圧が低下。点滴をして、少し持ち直し、「アンビ」(年上の女性に対するガロのことば)と呼ぶと「おー」と答えてくれました。でもその2時間後召されました。みんなでイエスさまに仕えた1か月でした。

〜〜 No.142 〜〜
2019/3/31